霧ヶ峰ブログ
ヤナギランとノビタキの親子
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開花状況
今年は植物の開花が早いです。
センター前の園地ではヤナギランやマツムシソウが既に見頃を迎えています。
特にヤナギランの数が多い印象です。ヤナギランはアカバナ科の多年草で高さは1~1.5m程。
濃いピンク色が鮮やかな盛夏の花です。
以前、海外で撮影された写真にヤナギランが写っていて、「外国にも咲いているんだな」と思ったのですが、この種はヨーロッパや北アメリカ等に広く分布する種です。日本では本州中部以北、北海道の草原に群生します。
花をよく見ると、くるんとつき出た白い部分が面白い形をしています(下の矢印)。
写真に書いてあるように、これは雌しべです。
開花してすぐの頃は、花粉がついた雄しべが前に出ていて、花粉を出し終わると雌しべが前に出ます。
そして、くるんと先が開くと、花粉が受け入れられるようになります。
自家受粉しない仕組みになっているのですね。
植物の戦略は面白いです。
花に近づいてじっくり観察して見てみるとその違いが分かると思います。
その他、園地ではこんな生きもの達に出会いました。
アサギマダラです。最近目にしていなかったのですがここ1週間ほどでよく見かけるようになりました。霧ヶ峰ではヨツバヒヨドリの花が群生していて、先日もこの花にとまり吸蜜している様子や、乱舞している様子を見かけました。以前のブログに書きましたが、幼虫が成虫になれる確率はごくわずか。それを思うと、大人(という表現は変かもしれませんが)になることは奇跡に感じられます。
ノビタキの幼鳥にも出会いました。
ノビタキのお父さんが付かず離れず近くにいました。見守っているのでしょうか。元気に大きくなれると良いですね。
さて先日は、子どもから大人までを対象にしたボランティア体験と、霧ヶ峰パークボランティア主催のイベントを行いました。ボランティア体験では花の名札を付ける作業や巡回を行い、イベントの方はビンゴ形式で楽しく自然を見て回りました。
多くの方に霧ヶ峰の自然の魅力を伝えたい、そんな思いで日々私たち霧ヶ峰自然保護センター職員や、ボランティアの方々は活動しています。
機会があったら是非、センターのイベント等にも参加してみてください。きっと更に発見があると思います。
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