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レンゲツツジ開花情報【2024年5月30日】

2024.05.30

今日お客様から、「車で走っていたら山中で鳴き声がしたけどなんですか?」と質問されました。

私も今日通勤中に歓迎された(ように感じた)のですが、エゾハルゼミの鳴き声が勢いよく聞こえてきました。山地に生息するセミなので、初めてその鳴き声を聞く方もいるかもしれません。体長5センチほどの小型のセミですが、晴れた日に一斉に鳴くと大音量です。

エゾハルゼミが鳴きだす頃にレンゲツツジが咲き始め、様々な植物の開花が進みます。

踊場湿原のレンゲツツジ
<踊場湿原南側の丘の上のレンゲツツジ>

現在の開花状況です。
踊場湿原…3~4割
八島ヶ原湿原…開花しはじめ
霧ヶ峰自然保護センター園地…蕾
車山肩…蕾
例年6月中~下旬に見ごろを迎えることが多いので、今年もそのあたりでしょうか。

踊場湿原では湿原をぐるりと囲むように白い木が目立ちます。

湿原の周りには白い花を咲かせた木
<踊場湿原>

ズミが満開になっているものが多いですね。木全体が真っ白です!

他にはマイズルソウアカギキンポウゲサクラスミレなどが開花していました。

弾けたような小さな白い花を咲かせる
<マイズルソウ>
黄色い花
<アカギキンポウゲ>
紫色の花
<サクラスミレ>

踊場湿原ではカッコウの鳴き声が良く聞こえるのですが、先日職員がこんな場面に遭遇しました。

木に止まるカッコウ
<カラマツの木にとまるカッコウ>
木に止まるカッコウに覆いかぶさるノビタキ
<カッコウを攻撃>

スズメより小さいくらいのノビタキが、鳩くらいの大きさのカッコウに攻撃しています。何をしているのでしょう?

カッコウは托卵と言って、他の鳥の巣に卵を産み、子どもを育ててもらう行動をとります。
カッコウが卵を一つ産んだあと、先に孵ったカッコウのヒナが他の卵を全て巣から落とすというから驚きですが、カッコウは自分自身で卵を孵すことができないのです。

托卵相手は、もし生まれたとしても健気に他の鳥の子どもを育てるのですが、托卵されまいとカッコウを追い払う姿を目にすることがあります。
モズやアオジなどが托卵相手にされますが、霧ヶ峰ではノビタキも托卵されることがあります。

カッコウを追いかけるノビタキ
<両者の顔にご注目!>

この写真に吹き出しを付けたらどんなセリフになるでしょう…。
「コラ~ッ!!」と声が聞こえてきそうなノビタキと、困り顔(に見える)のカッコウに笑ってしまいました。でも、命をかけた戦い、お互いに必死ですね。

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