霧ヶ峰ブログ
秋風にゆれるススキと花々
植物
気象
開花状況
吹き抜ける風が少し冷たく感じられるようになってきました。
また、草原を彩っていた花々は秋の草花に入れ替わっています。
園地ではアキノキリンソウがまとまって咲いていて、茎の先に集まった小さな黄色い花々が鮮やかです。
他にはツクバトリカブトの紫色も草原で目立ちます。
さて、センター周辺は今ススキが一面に広がっています。
皆さんはススキの花を見たことがあるでしょうか。
近寄ってよく見ると穂にクリーム色の小さな粒がぶら下がっています。
この部分が雄しべです。
ふわふわの綿毛の印象が強いススキですが、かわいらしい花の姿も是非見てみてください。
このススキは、人々が古来から利用してきた植物です。
何に使ったかといえば、別名の「カヤ」と言えば想像がつくでしょうか。
ススキは茅葺屋根の材料などに使われ、刈るための場所は茅場と呼ばれ利用されてきました。
先日ボランティアの方から、「子供の頃に親がススキ刈りをするのに一緒に来た」というお話を伺いました。
霧ヶ峰は地元の人たちにとっては生活の場でもあったのです。
古くからススキを利用してきた歴史からか、自分自身が子どもの頃から見慣れた植物だからか分かりませんが、ススキ原を見ていると懐かしい気持ちになります。
これから穂が開き、9~10月には一面が銀色に輝きキラキラと美しいです。
人出の少ない時期、ゆっくり景色を楽しんでみてください。
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