霧ヶ峰ブログ
マツムシソウとアカバナシモツケ
植物
気象
開花状況
今日のセンター周辺の気温は22℃位と過ごしやすい陽気でした。
ただ日差しは強いので、歩いていると汗ばむ陽気です。
前回のブログに引き続き、自然保護センターの道を挟んで向かい側にある園地に咲く花々をご紹介します。
ビーナスラインを走っていても目に留まる鮮やかな花はヤナギラン。
早くも秋の訪れを感じさせる薄紫色の花、マツムシソウ。
濃い橙色と黒い斑点が印象的なコオニユリ。
色鮮やかな花々が草原を彩っています。
こちらはアカバナシモツケ。
アカバナシモツケソウともいいます。
霧ヶ峰にはいくつかシモツケと名の付く花が咲きますが、木本であるシモツケと異なり草本です。
花がフワフワとした様子が花火のようで夏にピッタリ。
このアカバナシモツケは樹叢の近くに咲いていたのですが、ここしばらくは見られなかった場所です。
令和元年に、電気柵の範囲をビーナスライン沿い周辺からゴマ石山あたりまで広げた効果によるものと思われます。
ちなみにすぐ近くに咲いているアカバナシモツケは金網で囲まれています。
こちらは電気柵を設置する以前(10年以上前)に設置したもので、アカバナシモツケはセンター周辺では近年この柵の中でしか見られませんでした。
電気柵を設置した理由としては、観光資源であるニッコウキスゲを二ホンジカの食害から守ることが第一ですが、ニッコウキスゲだけではなく、その他の植物も以前のような姿が戻ってきています。
ヤナギランやマツムシソウもその一つです。
また、草原性の植物を食草とする虫たちを守ることにも繋がっています。
明治の歌人長塚節(ながつかたかし)は、諏訪出身の歌人島木赤彦(しまきあかひこ)と共に霧ヶ峰を訪れ、こんな句を読んでいます。
「うれしくも分けこしものかはろばろに松虫草の咲きつづく山」
広々とした草原に花々が咲く光景は、開放的で訪れた人の心を和ませてくれます。
この草原をこれからも守っていくため、私たちに何ができるでしょうか。
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